大卒が増加したことで人材のミスマッチが拡大する|よげんの書:25年5月号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


「学歴・資格過剰感」が世界一高い日本の現状

日本はOECD諸国の中で、「今の仕事に対して学歴や資格が過剰である」と感じる人の割合が最も高い国です。多くの人が自分の持つスキルや教育内容を、現在の業務で十分に発揮できていないと感じています。この感覚は働く意欲の低下を招くだけでなく、社会全体での人材配置の歪みを象徴しています。

事務職の過剰と現業職の圧倒的人手不足

人材の供給と需要のギャップは深刻です。大学進学率の上昇に伴い事務職を希望する人は多いですが、求人市場では事務職は「人余り」の状態にあります。対照的に、2040年に向けて真に必要とされる労働力は、建設作業員、トラックドライバー、生産工程などの「技能・現業職」です。大卒者が増える一方で、体を動かし現場を支える人材が圧倒的に足りなくなるという、巨大なミスマッチが生じています。

現場のイメージを刷新し、職種の価値を再定義する

このミスマッチを解消するには、現業職の価値を再定義することが不可欠です。米国の農業の事例のように、DXの導入によって「かっこいい仕事」へとイメージを変え、現場で働く人たちが「エッセンシャルワーカー」として正当に評価され、人気職種になるような社会の空気感を作る必要があります。スキルと現場のニーズを一致させるため、教育のあり方や職業観そのものをアップデートする時期に来ています。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

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この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。