25番目の汎用技術としてAGIに期待が集まる|よげんの書:25年7月号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


AGI(汎用人工知能)の定義と実現時期予測

AGI(汎用人工知能)とは、人間並みに多様な業務を自律的に遂行できるAIであり、OpenAIは「高付加価値業務で人間を凌ぐ自律系AI」と定義しています。 AGIの実現時期については見方が分かれており、DeepMind創業者は2033年までの実現を予測する一方、Anthropicのアモデイ氏は最速で2026年到達を主張するなど、早期実現の可能性も示唆されています。

AGIが引き起こす「知力爆発」

AGIが実現すると、AI自身が次世代AIを設計し始める「知力爆発」が起こると期待されています。これにより、素材開発、創薬、気候変動対策といった分野で革新速度が一気に高まる可能性があります。

人類が作った最後の汎用技術となる可能性

これまでの人類の生活を変えてきた汎用技術(GPT)には、植物の栽培、車輪、電気、インターネットなど24種類が挙げられています。AGIはそれらに続く、25番目の汎用技術として期待されており、もしAGIが次世代技術を自ら生み出すようになれば、AGIは「人間が作った最後の汎用技術」になるかもしれないという予測もされています。

リスクへの対応とAIとの向き合い方

AGIの登場は、大量の雇用喪失や軍事転用といったリスクも伴います。開発速度が安全対策を上回る懸念があるため、安全規制や人間中心のガバナンスの確立が国際的に提唱されています。 一方で人手不足が常態化し、需要に供給が追いつかない状況が進む中で、進化するAIの力を活用し、「もっとAIに頼ろう」という姿勢も重要です。AIに任せてうまくいくこと、気が楽になることは、積極的にAIに頼ることから考えてみたいです。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

sharing is!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。