宗教を信じる人が増え、無宗教者が減少する未来が示される|よげんの書:25年冬号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


2050年、世界人口の6割がキリスト教・イスラム教に

情報化が進む現代において宗教は衰退していくと思われがちですが、世界全体では逆の傾向が見えています。2050年に向けて、世界のイスラム教徒は主要宗教の中で最速の約73%という伸びを見せると予測されています。その結果、キリスト教徒(31%)とイスラム教徒(30%)を合わせると、世界人口の約6割をこの2つの宗教が占めるという構図が鮮明になります。

無宗教者が相対的に減少する逆説

一方で、欧米、中国、日本などで増えている「無宗教者」は、絶対数は増えても世界人口に占める割合は16%から13%へと縮小していく見込みです。これは主に出生率と年齢構成の違いによるもので、若年層が厚く人口爆発が続くアフリカや中東、南アジアといった地域では、宗教が生活の根幹として勢力を広げ続けています。

不安な時代の「心理的基盤」としての役割

なぜ、科学や情報が発達した時代に宗教が求められるのでしょうか。宗教には共同体を提供し、困った時の支えとなり、人生のルールを共有するという大きな役割があるからです。特に、経済格差、政治的不安、災害、戦争といった先が見えない「不確実な時代」ほど、人は何かにすがりたい、自分の居場所が欲しいという欲求を強めます。

情報の海で「何を信じて生きるか」の受け皿

情報が氾濫する社会だからこそ、自分は何を信じて生きるのか、どこに精神的な拠り所を置くのかという問いが切実になっています。宗教やスピリチュアルな存在感は、情報化社会の「副作用」としての孤独や不安を和らげる受け皿として、静かに、しかし確実に高まっています。グローバルな視点に立つとき、私たちの直感とは逆に、世界はより「宗教的な心理基盤」を強める方向へ向かっています。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

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この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。