人手と米の不足をDXとアイデアでカバーする小売の姿が見えてくる|よげんの書:25年5月号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


コンビニ店舗数の頭打ちと新たな成長戦略

コンビニの店舗数は2021年の約5.6万店をピークに頭打ちの状態が続いています。ドラッグストアやECとの競争に加え、市街地の出店余地が少なくなったことが要因です。しかし、人流の回復を受けて各社は再び出店拡大に転じており、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社は2025年度に計約400店の純増を計画しています。この拡大を支えるのが、人手に頼らない店舗運営です。

無人決済と接客ロボットが拓く店舗の未来

人手不足の中で出店を可能にするため、各社はDX(デジタルトランスフォーメーション)に注力しています。ファミリーマートは、カメラと重量センサーで来店客の動きを把握する「無人決済店」の出店を増やしています。セブン-イレブンは大阪万博の会場で、遠隔地からロボットを通じて接客する取り組みを開始しました。これにより、身体的な移動が困難な人でも接客業務に携わることが可能になります。単なる自動化を超えた、デジタルの力による事業変革が進んでいます。

米不足を逆手に取る「代替提案」のマーケティング

昨今の米不足や価格高騰に対しても、小売現場ではクリエイティブな解決策が生まれています。ファミリーマートは「海苔なしおにぎり」を増やし、コスト削減分を販売価格に還元してヒットさせました。また、弁当の主食を米からうどんやラーメンなどの麺類、さらにはピザやお好み焼きに変える提案も広がっています。問題が起きた際に「不足」を嘆くのではなく、新しい選択肢として提案する姿勢が、新しい食文化を生み出そうとしています。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

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この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。