この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。
求人広告の変革「ビデオゲーム経験者求む」
米国カリフォルニア州の農家がトラクターの運転手を募集した際、当初は誰も応募してきませんでした。しかし、自動運転システムを導入し、求人広告に「ビデオゲーム経験者求む」と一言添えただけで、応募が殺到する事態となりました。トラクターを一度も運転したことがない若者が、コントローラーを操作するように農機を操る時代が到来しています。
農家から「アグリテックオペレーター」へ
自動化が進むと、農家の仕事は「作物を育てる」というハードワークから、コックピット画面でセンサーデータや気象情報を解釈し、機器の運行を管理する「アグリテックオペレーター」へと変わります。プロゲーマーのような集中力で農場をマネジメントする姿は、かつての農業のイメージを「かっこいい職業」へと一変させる可能性を秘めています。
ソフトウェアレイヤーが農業の付加価値を生む
農業の進化は、ハードウェアとしての農機だけでなく、自動化ソフトウェアやデータプラットフォームといったレイヤーを生み出しています。かつてのパーソナルコンピューターがソフトウェアによって価値を高めたように、農業もDXによって24時間稼働可能な高効率産業へと変貌を遂げようとしています。人手不足をトリガーにしたこの流れは、農業だけでなく他の一次産業や現業職にも波及していくでしょう。

