官民ファンドが死に金だったことがわかる|よげんの書:25年5月号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


累積損失を抱える主要官民ファンドの実態

海外展開や産業振興を目的とした官民ファンドが、巨額の損失を出している実態が明らかになっています。海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)が約954億円、クールジャパン機構が約397億円の累積損失を抱えるなど、当初の期待通りの成果を上げられていない機関が少なくありません。これらのお金は元をたどれば国民の税金や資産であり、その運用実態が厳しく問われています。

補助金管理費が国費を食いつぶす「基金のからくり」

もう一つの問題は、省庁から独立行政法人などを通じて民間企業に業務委託される「基金」の仕組みです。補正予算で巨額の予算が積まれる一方で、実際に使われていないお金が2.6兆円も存在することが検証で判明しました。さらに、基金を運営するための事務局管理費や業務委託費として巨額の国費が費やされており、本来の支援対象者へ届く前にお金が目減りしている状況が批判されています。

国民の資産を有効活用するための透明性と見直し

現在、政府は四半期ごとに基金の支出状況を公表し、効果の乏しい事業を削減するなどの検証を開始しています。金利が上昇局面にある現代において、お金を「塩漬け」にしておくことは極めてもったいない行為です。目的が限定されすぎて融通が効かない制度を見直し、真にイノベーションや社会課題解決に繋がる場所へお金が回る仕組みを再構築することが求められています。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

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この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。