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AGI(汎用人工知能)の定義と実現時期予測
AGI(汎用人工知能)とは、人間並みに多様な業務を自律的に遂行できるAIであり、OpenAIは「高付加価値業務で人間を凌ぐ自律系AI」と定義しています。 AGIの実現時期については見方が分かれており、DeepMind創業者は2033年までの実現を予測する一方、Anthropicのアモデイ氏は最速で2026年到達を主張するなど、早期実現の可能性も示唆されています。
AGIが引き起こす「知力爆発」
AGIが実現すると、AI自身が次世代AIを設計し始める「知力爆発」が起こると期待されています。これにより、素材開発、創薬、気候変動対策といった分野で革新速度が一気に高まる可能性があります。
人類が作った最後の汎用技術となる可能性
これまでの人類の生活を変えてきた汎用技術(GPT)には、植物の栽培、車輪、電気、インターネットなど24種類が挙げられています。AGIはそれらに続く、25番目の汎用技術として期待されており、もしAGIが次世代技術を自ら生み出すようになれば、AGIは「人間が作った最後の汎用技術」になるかもしれないという予測もされています。
リスクへの対応とAIとの向き合い方
AGIの登場は、大量の雇用喪失や軍事転用といったリスクも伴います。開発速度が安全対策を上回る懸念があるため、安全規制や人間中心のガバナンスの確立が国際的に提唱されています。 一方で人手不足が常態化し、需要に供給が追いつかない状況が進む中で、進化するAIの力を活用し、「もっとAIに頼ろう」という姿勢も重要です。AIに任せてうまくいくこと、気が楽になることは、積極的にAIに頼ることから考えてみたいです。

