日本の子どもに不幸だというバイアスが広がる|よげんの書:25年5月号より

この記事は、トレンドの原動力を探るマーケティングセミナー「よげんの書」で発表した「よげん」をトピックごとに解説した記事です。よげんの書のウェブサイトから無料セミナーのお申込みや、講演資料やアーカイブ動画をご覧いただけますので、ご関心ありましたらお申込みください。


身体的健康は1位、精神的幸福度は32位

ユニセフの「子供の幸福度ランキング」によれば、日本は総合14位と前回より順位を上げましたが、その内訳は極めて対照的です。身体的な健康度は世界1位であるのに対し、精神的な幸福度は32位と低迷し、自殺率の高さも依然として課題です。体は健康で学力(スキル)も高いのに、自分のことを幸せだと感じられない子供たちの姿が浮き彫りになっています。

客観的データが示す「恵まれた先進国」としての日本

しかし、客観的なデータで他国と比較すると、日本は決して「恵まれていない国」ではありません。平均寿命は世界トップクラス、治安の良さ(殺人発生率の低さ)も抜群で、インフラの質や教育水準も極めて高い水準にあります。1人あたりのGDPも中位〜上位に位置し、絶対的な貧困は非常に低い状態です。日本は物質的・客観的には間違いなく豊かで平和な国なのです。

大人の不幸感がバイアスとして子供に伝播するリスク

それにもかかわらず子供たちが幸せを感じにくいのは、周囲の大人が抱く「日本はもうダメだ」というネガティブなバイアスが影響している可能性があります。大人が抱く将来不安や社会の閉塞感が、知らず知らずのうちに子供たちの主観的な幸福度を押し下げているのかもしれません。まずは大人が客観的な事実(ファクト)に基づき、日本が持つ恵まれた環境を正しく伝え、コミュニティの中でポジティブな声を育てていく必要があります。


「よげんの書」は企業や個人が不確実な時代を生き抜くための道標を提供し、仕事や生活のマーケティングに投影していただけることを目的・目標として主催者の個人プロジェクトとして運営しています。

まずはぜひセミナーをご覧ください。そして「セミナーの共同開催」や、よげんの書をもとにした研修「ミライノミカタワークショップの開催」など、マーケティング活動をご一緒させていただく機会を検討いただける場合はお気軽にお問い合わせください。Driving Forceをともに掴み、未来を一緒に創っていくことができれば幸いです。

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この記事を書いた人

舟久保 竜のアバター 舟久保 竜 よげんの書|主催者

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査に関わるとともに、2020年から師匠の「大久保惠司 氏」とともに企業のマーケター向けに毎月トレンドを発表するセミナーを継続開催する。2025年、大久保氏の逝去後に「よげんの書」をライフワークとして継続することを決意。

本業は2024年1月から株式会社フィードフォースに所属。企業のコマースサイトを顧客体験基盤やCDPとして活用するためのソリューションのマーケティングに携わる。企業と生活者がモノではなくサービスでつながるための、SDL(サービス・ドミナント・ロジック)の実現を目指す。