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百貨店モデルの衰退により渋谷の商業地図が変化している
1968年に開業した西武渋谷店が2026年秋に閉店します。東急百貨店に続く撤退により、渋谷から一時的に百貨店が消滅することになりました。
閉店の直接的な要因は地権者との開発契約に関する合意不成立ですが、本質的にはECの普及や専門店の台頭によって、従来の百貨店ビジネスモデルが淘汰された結果といえます。自ら商品を買い付けて独自の売り場を構成する強みを失ったことで、百貨店の競争力は低下しており、過去20年間で国内の百貨店売上高は約3割縮小しています。
百貨店競争からオフィスやホテル主導の再開発へ街の役割が移行している
渋谷を舞台に50年以上続いた東急と西武の百貨店競争は、西武の閉店によって終了します。百貨店業態の維持に注力した西武に対し、東急はオフィスビルを中心とした大規模再開発へ移行し、生き残りを図りました。
また、渋谷の文化的な象徴であったハンズ渋谷店も2026年11月に閉店し、跡地はインバウンド向けのホテルへと建て替えられます。購買中心の「モノ消費」から、夜間滞在を狙う高価格帯ホテルへと街の主役が交代しつつあります。
谷の地形と構造的弱点を克服する立体的な空中回廊の設計が進む
渋谷はすり鉢状の谷底に位置し、道路や線路によって街が分断される構造的弱点を持っています。この解消に向けて、建物を上空で繋ぐ空中回廊や垂直動線を組み合わせた立体改造が進行しています。
一方で、近隣の品川や高輪エリアでは、歩行者の快適性を最優先にした都市開発が進んでいます。超高層ビルが林立し休息スペースの少ない渋谷が、変化する都市の需要に対応するためには、過去の商業モデルや地形の制約にとらわれず、快適性と利便性を両立した空間設計が求められます。

